笑生十八番の落語ワンポイント講座その⑤
落語ワンポイント講座(時そば)
落語上での蕎麦を食べる
◎構え
肘を張り、手に力を入れ器の重量感を表す。
箸は上から入れ手繰る様に器にそって少し回す。
器は汁も入っているのを意識して出来るだけ
動かさない様に心掛ける。
◎音
汁のみ ズーの一音
蕎麦はズルズルの二音(舌の位置を変える。)
◎最初の客と、次の客との違いを考える
ポンポンと、あたふた
『おめんとこの行燈みたら食らいつきたくなるようにしようじゃあねえか』
この言葉がいい、大好きです
十八番が 時そばを 演らせて頂く場合 江戸っ子の あそび を際立てるように 心掛けます
一文は現代の価値では 3,40円?なのだそうです
詰まりは 金銭目的では なく チョと煙に巻いて ごまかして 遊んだと考えます
そのために最初の客は 鯔背でポンポンポーン と 威勢よく いくのです
よく時間時刻を事前に説明をする演者さんもいらっしゃいますが それを説明すれば
お客様の理解度は増しますが 面白さは余り変わらない気がします
やはり時そばは 鯔背な江戸っ子が あすぶ これだと思います
時そばのまくらにも言われた様に 昔は よたか蕎麦 とも言われたそうで 蕎麦を食すのが第一目的でも
なさそうなのです。そこで そば屋をほめて まともなそば屋さん扱いにして そば屋を気持ちよくさせる
のが 宜しいかと思います