十八番の落語教科書その2の①から⑤
十八番落語の十則先ずは その⑤迄
先ずは座布団にしっかり着座 座ることです そして姿勢を正して
微笑んでお客様全員の目を見てその後 丁寧にお辞儀をすることです
≪その前に高座の設えが しっかりしていなければなりません
高座は出来るだけ広い方が望ましいです≫
落語の基本
①先ず座布団に座ってみる。
最近の生活では余り座布団にすわる事が、無くなってきていますが、落語は座るのが基本、座って喋り、座ったままで身体を動かすのですが、その空間に実際に座ってみることです。
②姿勢をただす。
膝と膝との間にこぶし二つ程入るくらい少し股を開いて座ります。そして頭とくびと腰の中心が垂直になる様、まっすぐ姿勢を正します。最初はどうしても前屈みになりがちですので、気分的に少し反るくらいで丁度良い状態になります。姿勢を正すことにより、安定しますのでしびれにくく、また大きな声を発する事が出来ます。また、喋っている最中にも意識をして修正していくことも重要です。
③微笑んでみる。
聞く人に敬意と、好意を表す為に、喋る前に微笑んでみて下さい。
そうすると、聞く人が自分に集中してきます。
④聞く人を見まわす。
会場の人の目、顔を中心に一人一人を微笑みながら見まわして下さい。
その時、丁度、八の時を描くように見渡します。
⑤深々とお辞儀をする。
持っている扇子を聞く人に対し平行に置き、両手を扇子の手前に正三角形になる様於いてその三角形の中に鼻を入れるような気持で深々とゆっくりお辞儀をします。